adagiette

パターソンのadagietteのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.0
うーん .....これ、どうしたらいいんだ?
田舎ってほどでもない、米国の平均的な長閑な町の若い夫婦。
アダム・ドライバーは公共バスの運転手で、結婚していて子供はまだいない。
犬を飼っている。
ふたりとも普通のアメリカ人だけど、そんなにウルサクない。
規則正しく、穏やかな生活を送っている。

ドライバーを愛でていればよいのか?
困ったなぁ......と、思いながら見てたら、永瀬正敏が出てきた。
ちょっとした種明かし。
劇中何度も出てきた W.C.ウィリアムスがこの街をうたった詩がベースになっているわけだ。。
そういえば、なんとかっちゅうアナーキストの話も同郷人の話だった。

ごく平凡に見える豊かさから文化がうまれ、その文化がまた平凡な生活を豊かにする。
その象徴がドライバーくん。

それにしても永瀬正敏が並んだ時に、ドライバーが急に画面からういて見えてしまって驚いた。
日本人を見慣れた目だからだろうか、永瀬の方が画面に馴染む。
それがセリフをやり取りしているうちに、少しずつ同じ画面に収まっていく感じがして、それもまた不思議だった。
永瀬正敏、典型的日本人サラリーマン姿だけど、妖精ってことかもしれないな.....

p.s.
ジム・ジャームッシュって Stranger Than Paradise  の方ですね。
やっぱり全然わからなかった記憶があるけど、今なら、いろいろわかるのかもしれない。
adagiette

adagiette