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ジェイソン・ボーンのTakaCineのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.6
観よう観ようと思っていた、ジェイソン・ボーン最新作をやっと劇場で視聴。

ど迫力のアクションは、やっぱり大画面で観るにかぎります!

特に凄いのは、実際のラスベガスで行われた大規模なカーチェイスアクション!!
車がクラッシュしまくりです。

SWATの装甲車が車の群れに突入して、左右に押し分けたり、潰す場面はもはや驚愕です。あまりに凄すぎて笑いそうになりました。

ラスベガスを早朝のみ立ち入り禁止にし、約200台もの車両を用意して、クラッシュシーンの撮影を遂行したとか。これだけでも観る価値あります。

あとボーンの肉弾戦も迫力あります。マット・デイモンも渋くなって年取ったなあと思いましたが、えらくマッチョで殴り合いが強かった。軽快さやスピードはなくなったけど、腕っぷしの強さは健在。後ろ姿のシルエット、カッコいいです!

と、面白いは面白かったですが、なんか″おしい″感じだったんですね~。
アクションは良かったのに…
なにか足りない。。

登場人物たちの輪郭が、今一つはっきりしない気がしました。

肝心なボーンの父親の死が、フラッシュバックでしか描かれないので(父親の記憶はあまりないのかも?)、ドラマとして感情が薄い。

CIA長官デューイ役のトミー・リー・ジョーンズはさすがのベテランとしての安定感。だが、殆ど「追跡しろ」と「始末しろ」くらいしか言うことなくて、あとは苦虫を潰した顔をしている(銭形警部みたい)。ラストはふてぶてしい見せ場が少しだけありますが(あっけない)、これは彼の責任よりも脚本の描かれ方が足りないのでしょう。悪役として弱い。

彼よりも断然魅力的なのは、クールビューティーなCIA女職員リー役のアリシア・ヴィキャンデルです。敵か見方か分からない謎の女性を巧みに演じています。明らかに続編でも出現しそうな扱いなので、これからが楽しみです!

ヴィンセント・カッセルは工作員としてまるでターミネーターばりの殺し屋を演じてます。よく似合ってるけど、深みはない。。

たぶん脚本が良くない。
ボーンが相手や武器を絶妙のタイミングで見つけるのも、観てて緊張感を削ぐというか…

『ボーン・アルティメイタム』が良かっただけに、期待しすぎたかもしれません。

この次こそは、
ボーンと謎の女リーがどんな運命を辿るのか?
ボーンの父親はどんな関与をしてきたか?
アイアン・ハンド計画とは?
と、きっと面白くなるはず!

期待したいと思います。
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