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荒野の用心棒 4K復元版のTakaCineのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)
4.5
【伊製西部劇の先駆け】
素晴らしい企画『ドル3部作 4K』ありがとうございます😍‼️
マカロニ・ウェスタンを劇場で観ようWEEK🎞

《鑑賞レビュー👀》
◆英語題名:A FISTFUL OF DOLLARS(一握りのドル)
◆イタリア公開:1964年9月12日、日本公開:1965年12月25日
◆名無しの男(演者:イーストウッド):ジョー(流れ者のガンマン/本名不詳)

「ドル3部作」第1作目。

有名すぎるのに実は初見でした😅
ハリウッド西部劇に対抗する、異色ヒーローの登場は、当時センセーショナルだったでしょうね!🤠🏇🚬

無精髭&葉巻、埃まみれで薄汚れたポンチョ姿、金と女のためなら何でもするぜ!な利己主義、銃さばきと腕っぷしに覚えあり、流れ者で"名無しの男"が主人公。

とにかく若きイーストウッドが立ってるだけで、睨み付けるだけで、葉巻を吸うだけで、銃を構えるだけで、"何をやっても、あるいは何もしてなくても"格好良すぎる😂‼️

字幕版を観てるけど、脳内では、山田康雄さんの軽妙な声でイーストウッドが喋ってます😌

テレビドラマで有名になった、イーストウッドの映画俳優としての出世作。

後年、イーストウッドがアカデミー作品賞・監督賞を受賞した『許されざる者』(1992)は、師と仰ぐドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げた作品です。

《見所🔍️》
前述した通り、とにかくイーストウッドが格好良い‼️

銃の腕前と機転で己の道を切り開く、ニヒルで寡黙な一匹狼ぶり。眩しげで鋭い視線、注意深く素早い身のこなし、時より見せる優しさは男でも惚れます。

酒場の主人シルバニト(ホセ・カルヴォ)と棺桶屋ピリペロ(ヨゼフ・エッガー)とのおっさん達の友情がイイですね。

かたや、悪役ラモン(名優ジャン・マリア・ヴォロンテ)が凄く憎々しくて最高です。なんか若い頃の仲代達矢さんみたいだった。

ラストの"拳銃とライフル銃"の戦いが痺れます😍✨

ある種明かしの後、卑怯なら顔や体を撃っちゃうと思ってしまいますけど、そんなことはなく、悪は必ず成敗されます(時代劇と同じね)😅

…他にちょっと思ってしまったんですけど、

悪役たちが悪巧みを大声で喋って、ジョーが隠れて聴いているって図柄…それアホすぎませんか😁こっそり言おうよ~(笑)

遠くから人が撃たれても、馬は撃たれない…と言うより、馬が全然驚かず、人が大袈裟に演技で倒れるのがバレバレ…が結構気付くと笑えます😁

《音楽🎼》
エンニオ・モリコーネ作曲
「さすらいの口笛」

きっと口笛で練習したくなる♪
映画館の大音響で聴くと、それだけで涙出ます😭

《備考欄📝》
・ドル3部作(ドル箱3部作という表記あり)とは、主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネのトリオによるイタリア製西部劇の3大傑作(『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』)

・イタリア西部劇を、アメリカやイギリスでは"スパゲッティ・ウェスタン"と呼び、日本では淀川長治さんが「スパゲッティでは細くて貧弱そうだ」と"マカロニ"と呼び変えて広まったようです

・本作は、黒澤明『用心棒』(1961)の非公式リメイク
リメイクの許可を得ていなかったため、東宝はレオーネ等を著作権侵害だとして告訴して勝訴。多額の賠償金と、全世界における配給収入の15%を支払うことに

・『バック・トゥ・ザ・フューチャー』PART2(1989)、PART3(1990)に引用されて本作を知った方も多いかも
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