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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版のTakaCineのレビュー・感想・評価

5.0
【最強で最高の三つ巴】
素晴らしい企画『ドル3部作 4K』ありがとうございます😍‼️
マカロニ・ウェスタンを劇場で観ようWEEK🎞

《鑑賞レビュー👀》
◆英語題名:THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY(善玉、悪玉、卑劣漢)
◆イタリア公開:1966年12月23日、日本公開:1967年12月30日
◆名無しの男(演者:イーストウッド):ブロンディ(流れ者のガンマン/本名不詳)

「ドル3部作」第3作目。

これは傑作の呼び声が高く、タランティーノも自らのランキング1位(『夕陽のガンマン』のレビューに記載)に選出しているので、期待値MAXで鑑賞しました。

鑑賞して久々に「面白かった‼️」とニンマリして映画館を出ました😁♪

これは大傑作です!

題名の善玉(ブロンディ役:イーストウッド)、悪玉(エンジェル・アイ役:ヴァン・クリーフ)、卑劣漢(トゥコ役:ウォラック)を地でいくキャラ設定やエピソードが全編に散りばめられて飽きません(ちょっと上映が長いとは思ったけど)😌

冷静でポーカーフェイスなイーストウッドとヴァン・クリーフより、口八丁手八丁な悪役コメディ演技が楽しい性格俳優ウォラックが場をさらい、彼が実質的な主役と言って良いでしょう!彼がいなければ、ここまで面白く見られなかったのは確か😁

絶対に監督とカメラマンを笑かしにかかってるとしか思えない、ギョロ目を活かした愛嬌ある表情と口が凄く悪くて大仰な動きが面白くて、そのくせ、時より孤独で寂しい佇まいが憎めない、狡猾で愛らしい(?)小悪党ぶりは天下一品。最後までウォラックが最高でした😍‼️

《見所🔍️》
お笑いパートを一身に背負ったウォラックの独壇場😁♪

ワイドスクリーンに映し出される壮大なロケーションが凄い‼️1500人のエキストラや60トンの爆薬を用意して、160万ドルで製作した超大作感。本物の橋を建造し、南北戦争の戦闘シーンを再現し、クライマックスのサッドヒル墓地(映画用に、なんと5000基の墓標を制作)での三つ巴の決闘で締め括ります。大画面で非常に見応えがあり感動しました😂‼️

三つ巴の決闘シーンは、レオーネ演出の真骨頂👏誰が先に撃つか、互いに視線で推し量る並々ならぬ緊張と焦らす演出は、最高の場面すぎてお見事としか言えません😍‼️

全体的にはエンタメ寄りの演出が目立ちますが、人間には「善玉・悪玉・卑劣漢」の境目がなくて"善玉→悪玉に、または悪玉→善玉になる"こともある姿を描いたり、戦争の無意味さや悲惨さをダイレクトに感じさせる演出が心に残りました。

ふと思いましたが…こんなにフォトジェニックじゃない(笑)男たちの汗まみれな顔を、これほど大画面で見る機会はまずないでしょうね😅

既に顔を覚えた、マリオ・ブレガ、ルイジ・ピスティッリ、ロレンツォ・ロブレドといったマカロニお馴染み俳優も出て来て嬉しかったです。

《音楽🎼》
モリコーネの有名曲であり、マカロニ・ウェスタンの代表曲とも言われるテーマ曲(コヨーテの鳴き声を模したユニークな曲調)が楽しく、メタリカがライブの入場曲に使用して話題になった「黄金のエクスタシー」がこの上なく美しいメロディで素晴らしい😍‼️

ぜひ映画館の大音響で聴いて頂きたい♪

《備考欄📝》
・トゥコの一挙手一投足が面白いんです(人を撃った後、念入りに十字を切る。風呂タイムでのアドリブの捨て台詞。戦場で吸える煙草を探す。サッドヒル墓地の有名な疾走シーンで左右に手を振りながら走る姿が可愛い🏃)

・本作の愛が詰まったドキュメンタリー映画『サッドヒルを掘り返せ』(2017)も見てみたい

・「人間には2種類ある。○○○と○○○だ」という台詞が、くどいほど出てくるのが印象的で笑える

・公開記念パンフレット「エンニオ・モリコーネ映画大全 特別編 特集:ドル3部作」が情報量抜群で凄く読み応えありました

・来場者先着プレゼント「新聞広告ポストカード3種類」も手に入って嬉しかったです😂♪

・今回、マカロニ・ウェスタンの代表作3作品を劇場鑑賞でき、益々マカロニ・ウェスタンが好きになりました😍✌️
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