3作の短編をまとめて一本の作品にしたアルモドバルの新作。
ペドロ・アルモドバルっぽいちゃ、ぽい。
女性賛歌三部作の『オール・アバウト・マイ・マザー』『ボルベール(帰郷)』のような親子のものがたりだけど、なにか違う。
子供を守ろうとしていた前作とは違い、守らない。守らないってのは言い過ぎか…?なんだろ?自分勝手なのだ。
愛と憎しみとは表裏一体なのだろう。
娘に捨てられた母親と、母親を捨てた娘。一緒にいたら、悪いことは起こっても、多分、いいことなんかなかったはず。
多分、娘にとっては…
わたしが親ぢゃないからなのか?この母親には感情移入ができません。娘にはできます。娘の気持ちは分かります。でも娘も結婚して、子供が生まれ、その子供を亡くしてはじめてわかったといことなのだろうが…
なに?
なにをわかったのだろうか…?
わたしには分からなかった。
娘の心情はなにひとつ…
エモーショナルな部分がありそうで、全くなく、伏線もありそうで、回収がなく…
全部、投げかけてお終い?