さく

イエスタデイのさくのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2014年製作の映画)
2.0
期待していた内容から肩透かしをくらったところもあってか、個人的にはちょっとガッカリな出来でした…。私的には『シング・ストリート』の方をおすすめします。

青春バンドは、やっぱりどこか(基本ラスト近く)で、「バンドの演奏シーン」で最高潮の盛り上がり! ってのを期待してしまいます。ちっとも盛り上がらない…。パーティーでは寸止め、例の酒場(?)でのシーンでも、「ビートルズ」とは全く違うアンプラグドの曲、しかもこの曲もちっとも良くない…

そういうグダグダ感、ダメダメ感も含めて「青春時代に組んだバンドなんて、映画みたいにかっこよかったりしなくてこんなしょぼい感じだよね」って言うのが肝なのかもしれないけれど。いや、だからこそもっと演奏シーンは盛り上がる演出をして欲しかった。あと、取ってつけたようなデモのくだりも要る?

「サージェント・ペパーズ」をみんなで聞くシーンは良かったけれど、他のビートルズ楽曲の使ったシーンはどうもうまくいってなかった印象。あえて『Beatles』の原題を『Yesterday』に変えた意味もよくわからないし。「このシーンはこの曲だよね!」って感じが残念ながらほとんど味わえなかった。

それと、途中眠りかけてしまったので見逃したかもしれないけれど、テニス好きの優男が「ぼくとセシリアが恋人になれない理由はいずれわかるさ…」って台詞の意味って回収されてましたっけ? 戦争(人種とか)のくだりとつながってんのかな? ちょっとわかりにくい。これは私のリテラシーの問題かもしれないけれど。
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