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トゥームレイダーファースト・ミッションのgのレビュー・感想・評価

3.8
ゲームを一作目からプレイしてきた身としては、「トゥームレイダー=アンジー」でもなく、「トゥームレイダー=アリシアちゃん」でもなく、「トゥームレイダー=ポリゴンのカクカク姉さん」!!!!!

トゥームレイダーのゲームの主人公のララさんは、一作目からずっと高圧的な態度の超絶強い奴で、敵とあらば情けの一つも見せない、敵でなくても無情に殺してしまうこともある酷い人間であり、それがララさんの魅力でもある。

そして、アンジー版のトゥームレイダーでは、そんなララさんを忠実に再現していた。特に見た目は、ゲーム版のララさんがそのまま画面から出てきて生身の人間になったかのようだった。高飛車な表情も、抜群のスタイルも、文句無しの体現で、ララクロフト役はアンジー以外に考えられなかった!

アンジー版映画化の数年後、ゲームのトゥームレイダーはリブートされ、その影響もあってかララクロフトの人物像が大きく変わってしまった。小さい時から自信満々で怖いもの無しのララクロフトだったはずが、弱々しく、自分で自分を元気づけないと高いところも渡れない、更に見た目も常に怯えた表情をしているキャラクターになってしまい、個人的にそれがすごく嫌だった、、。

そして、今回のアリシア版の映画化は、個人的にあまり好きでないリブート後のゲームをモデルにしている。だからすご~く不安な、そして複雑な気持ちで映画館に行ってきた!

結果!!!すごく良かった〜!!!
リブート後のゲームを尊重してか、大筋のストーリーはゲーム版とほぼ変わらない。でも、ゲーム版にはないララとその父親の関係にフォーカスしたり、登場人物の役割を変更したりして、映画として楽しめるお話にうまく変換してくれている!さらに、ゲームに登場する遺跡や卑弥呼の墓もしっかり「トゥームレイダーぽっさ」を残して再現してくれているし、登場する小道具もゲームで使ったものにそっくり!!!「あっこれ私使ったことある(ゲームで)」「わっそれ見たことある(ゲームで)」の嵐!

ゲーム版で私が嫌いだったララの「臆病な面」に関しても、それを映画で描くと、ゲーム版では表現できないドラマが生まれると思う。「最初は頼りない冒険家が、困難に立ち向かうたびに強くなっていく」という、ありがちだけど絶対的なストーリーが出来上がりやすい。実際、アンジー版の映画化は 主人公が最初からずっと強かった為に、精神面・身体面どちらにおいても成長というものは感じなかったから、、。

そしてね!この映画は私のような「初期のトゥームレイダーのゲームが好きなんだよね~」っていう人たちへのフォローもしっかりしてくれている!例えば、初期のゲームに出てきたような仕掛けやオブジェクトの登場、そして最期のララのセリフとあのポーズ~!!!もうこれだけでゲームファン的には満足!大満足!!!またあの迷路をぐるぐる走りまわりた〜い!ショットガンをぶっ放した〜い!

ただ トゥームレイダーのゲームを知らない人からしたら、あんまりなんじゃないかな~と思う点もちらほら。迫力に欠ける気もするし、キャラクターの描写も薄い気がする。ストーリーも先が読めまくりの展開でしかないし、、。そこは二作目に期待なのかな、、!?

二作目は雪山ですか、、、?
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