たろさ

トゥームレイダーファースト・ミッションのたろさのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のボクシングのシーン、主人公が勝つ流れだなと思いきや負ける。自転車で追いかけっこ、これも負けてしまう。質屋でも値切られてしまう。さらに汗にまみれ、泥にまみれ、怪我もする。前任者のアンジェリーナ・ジョリーがスーパーアクションで何でも解決してさらに汗ひとつかかないような超金持ち令嬢のスーパーウーマン。前述のような描写はありえない。それと比べてアリシア・ヴィキャンダーはずいぶんと庶民的。お金に困っているし一般人とも気さくに話す。ダニエル・クレイグの泥臭いジェームズ・ボンドのように、新しいララ・クロフト像を作っていく姿勢が見える。

親子間のドラマとかララ・クロフト自身の成長とか真面目にやりすぎた感はある。もともとゲームが原作だし、とんでもアクションや卑弥呼の話とかとんでも描写があるんだからそこら辺は軽くてよかったと思う。

卑弥呼の伝説が基になっているが、卑弥呼は魔力を持って人の心を操ったり触れただけで人を殺せる。そして実は病原菌を持っていたとかとんでもないお話。邪馬台国はただの無人島になっちゃっているし。九州説や畿内説はどうでもいい感じ。あと日本が題材になっているのに相棒は中国人。奴隷として働かされている人もみんな中国人。日本の島なのに香港から船を出すのも謎。

一番最後、ララ・クロフトはヘリコプターのパイロットに向かってカッコよく弓矢をかまえているが、弓矢を放ってもガラスにはじかれるだけだと思う。
香港で悪ガキを捕まえた際にヘッドロックをするが、悪ガキの顔に胸がめっちゃ当たっている。役得、うらやましい。
今作のボンド・ガールならぬクラフト・ボーイ(勝手に作った単語です)はダニエル・ウー。アンジェリーナ・ジョリー版一作目のダニエル・クレイグ、二作目のジェラルド・バトラー並に大成するだろうか?
たろさ

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