トーリターニ

サイドウェイのトーリターニのレビュー・感想・評価

サイドウェイ(2004年製作の映画)
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類まれな美しさを誇るラスト。
ワインと文学が鍵となるお話。
中盤までは驚くほどコメディ・タッチだけれど、哀しくて、それでいてしっかりと明るい未来を映し出す重厚なストーリー、ワインに準えるならば、フルボディ・ワインのようだった。

主人公が本当に僕のような奴で、夢中で感情移入してしまった。この映画を教えてくれた親友に感謝。

なんとも文学性の高い作品で、『ヴィヨンの妻』の読後感に近いものを感じた。とても好きな映画、非常に心に沁みいった。