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ザ・プレデターのhirogonのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.5
まず、本作を見る姿勢ですが、正当なプレデターの系統の作品と考えると不満を持つ人はいそうです。
パロディ作品くらいの感じで見ると、ツッコミどころも含めて、それなりに楽しめそう?

人はたくさん死ぬし、血や内臓が飛び散るし、、、でもヒリヒリするような緊張感はあまり感じられない。
誇り高き狩人としてのプレデターを期待すると、ちょっと期待はずれです。

主な登場人物&プレデター紹介。

プレデターは、普通サイズ(以下ノーマル)とおっきいサイズ(以下ビッグ)のがでてきます。
主人公は、元の特殊部隊軍人のスナイパー、クイン・マッケナ(ボイド・ホルブルック)。
クインの息子のローリー(ジェイコブ・トレンブレイ)も重要な役。
はみ出し軍人5人のメンバーのキャラも、コメディ感覚で見る分には悪くない。
生物学者のケイシー(オリヴィア・マン)も、途中から何故か戦闘に参戦して結構なアクションを見せます。
軍関係者~プレデター研究施設の研究者と軍人たち。

こういう何だかよく分からない魅力みたいな雑なストーリーのB級感が楽しい感じはあります。

闘う相手も、プレデターvs人間という単純な図式ではなく、
ノーマル、ビッグ、クインと愉快な仲間たち、ケイシー、軍関係者、、、らが入り乱れて闘います。
人間同士の闘いも、別に期待していないけど結構長い(笑)


(以下、ネタバレ)
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メキシコにプレデターの宇宙船が墜落する。
そこに居合わせたクインは、マスクと腕装着装置を持ち帰り、それを自宅の私書箱に送付していた。

クインは軍に囚われて、はみ出し軍人5人とともに研究施設に護送される。
そこで遭遇するのが、宇宙船墜落時に軍に捕らえられていたノーマル。
ノーマルは、軍の研究施設で麻酔状態にあったが、覚醒して大暴れの末、逃亡していた。
軍が捕捉したプレデターの管理状態はユルユルでお粗末ですが、プレデターを逃亡させないとね(笑)

この研究施設に生物学者として連れて来られていたのが、ケイシー。
そして、生物学者なのに、プレデター&人間の闘いに参戦するところも苦笑を誘います。

そこに現れたのが、ビッグ!
どうもノーマルは裏切り者で、ビッグはノーマルを追跡してやってきたという設定。
プレデターは、異種交配で宇宙の優秀な遺伝子を取り込んでいて、ビッグは進化形ということのようです。
また、ビッグは宇宙犬を連れてきていて、プレデター同様にグロテスクな造形ですが、後々愛嬌のある面も見せます。

ノーマルは単に地球に逃げてきたのではなく、ある物を人類に届けようとしていたということらしいが、、、
その割には、逃亡劇の際には人間殺しまくりです。
ノーマルのビッグとの関係や行動目的は、深くは語られないので、もう一つピンと来ない面はあります。

一方、ローリーはクインからの荷物を受け取り、マスクと腕装着装置の使い方をマスターしていきます。
彼は、遺伝的にもとても優秀な人類という設定なんですね。
しかし、プレデターはこれらの装置を探していて、当然装置には追尾機能があって、ローリーはプレデターの追跡対象となります。


以上のような状況で、皆が入り乱れての追跡と闘争が繰り広げられます。こんな状況ですから緊張感は今一。
でも、まあそれなりに楽しめたかな。

ラストには、ノーマルが人類に届けようとしていた”ある物”が登場します。
これは、完全に続編に繋がります!
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