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ザ・プレデターのblacknessfallのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
4.0
昨夜のプレデターズに煽られて行ってきたよ、ザ・プレデター😬💨
でも、リブートはロボ・コップとかパニッシャーで痛い目みてるから不安があった。ちなみにパニッシャーは1回目もショボかったな、、

結論から言うと煽られてよかったー🙌
期待以上のおもしろさだった!
これ、一番凄いなと思ったのは画は現代のやつなんだけど、ストーリー運びから空気感、キャラ設定までトータルで80年代半ばから90年代初頭のSFやアクション映画の完全なリバイバルなんだよ!
派手でスケール感あるけど微妙に地味だったり、中盤でキャラの掘り下げに時間割いたり、ベタだけどペーソスのある会話がテンポ無視して入ってきたり。
あの頃こーゆーの多かったな、そして最近、見なくなったけど、やっぱこーゆーのいいなぁ😍って郷愁感を味わえた。

しかも、そんな過去のベクトルだけではない良さもいっぱいあるんだよ。
やっぱこれは技術の向上によるとこだけど、プレデターがかっこよくなってた。基本は同じフォルムなんだけどラインがソッリドなんだよ。ユニクロのフリースに例えると10年前のと去年のぐらいの違い😀
今までのプレデターはちょっと頭が大きすぎてアンバランスな感じだったけど、今作のは頭でっかちは同じなんだけど、重そうに見えないんだよね、シャープなせいか。それとプレデターズでは画き分けが弱かった小プレデターと大プレデターの差違もしっかりメリハリつけてあった。ちゃんと問題点をおさえて改良したんだね!
そしてバトル。これもレベル・アップしてた。人体破損の景気の良さ、攻撃のバリエーションも豊かでバトルの展開もスリリング。こーゆーとこはちゃんと現代性を導入してマッシュアップしてるとこが憎い。痒いところに手を届けてくるありがたさ笑
あと、プレデターと戦う面々が、実力はあるけど個を殺す軍隊規律に馴染めない個性が強すぎるはみ出し者の軍人達なのもよかった。このやっかい者な雰囲気、もはや60年代だけど特攻大作戦ぽさあってグッときた笑
やはり危機的状況を救うのは世間に染まり切れないはみ出し者達に限るね。カタルシスが違うよ🤣

こんな好きなとこしかない映画だとは思わなかった。
特にリバイバル感。こーゆーのは狙いすぎてあざとくなって失敗することも多いんだけど、そうならなかったのは脚本がフレッド・デッカーなのが大きいと思う。
フレッド・デッカーと言えば80年代に傑作ダーク・ホラー・コメディのドラキュリアンで名を挙げ、90年代にロボ・コップ3で転がり落ちた人。
後追いじゃなくて、その時代を体現した人が同じことを表現してるからウザさのない心地よいリバイバル感を出せたんだと思う。それに転がり落ちたけどロボ・コップ3も特撮ヒーローアクションとしてはおもしろかったし、才能はあるんだよ。
時代を体現と言えば監督もプレデターの一作目で最初に殺られるザコい兵隊さん役だったらしい笑
自分が殺られたことあるから撮れたんだね、こんなにうまくプレデターの怖さを😀
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