ざわ

メットガラ ドレスをまとった美術館のざわのレビュー・感想・評価

3.7
綺麗で華やかな展覧会とその裏方で奔走する人々のドキュメンタリー。ポスターだと、アンドリューがマネキンの下にひざまづいているように見えるけど、本当にドレスの"下僕"たちの映画だった。

セレブやデザイナーを集めたパーティーでは、リアーナが歌ったりしてワイワイガヤガヤしてたり見目麗しいドレスがひしめき合っててまさに絢爛豪華。それと正反対に、計算し尽くされた配置で展示されたドレスたちとそこを一人で歩くアンドリューの静けさの対比。

政治的配慮や批判への対処、ギャラ問題やキャスティング、納期がどんどん遅れていってカツカツになる事など、 華やかな舞台の裏の、決して華やかじゃなく忙殺されそうな現実を見せてもらいました。

アンドリューがイケおじ。髪型ちょくちょく変わるの良いね。

アナに対する評価で、「彼女はキツイ人間ではない、アレは仕事に対する鎧(意訳)」がとても刺さった。重装備をして一人戦いに挑む彼女の心情は如何様なのかと、本編とは関係ない事だけど気になった。

あとデザイナーのおじさん(名前忘れた)がこれは「○○年の服だね!次の年から丈が短くなるんだよ」とか「○○の作った服じゃないかな」とかいってたの、一見しただけで分かるの凄いなと思った。服飾史とか学んでたらある程度分かるんだろうけど、流石プロだよなぁって思いました。
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