このレビューはネタバレを含みます
キッッッツい……。
2人が俳優だからまだ見れるようになってるけどあれ普通に早口内輪ノリ逆張りキモオタクなんだよな。
菅田将暉のイヤホンとかMacBookとかがまさに自分が大学生の時に使ってたやつで、少し触れられている作家たちも世代がドンピシャだからさぁ……名前が出てくるたびにこのキツさ大学時代のお前のことだぞってチクチク刺されるみたいで怖い。
しかし大学生〜フリーターで都内の二人暮らし(しかもペット可の部屋)を維持していけるのって実家極太よね。
太くなかったら「やりたくない事はしたくない」⇔「夢を諦めるのは仕事だからしょうがない」とかウダウダ悩んでなんていられなくて卒業即労働者階級になる他選択肢がない。持てるものの悩み。
実力不足(単に絵の上手さだけじゃなくマーケティング力とかもね)から好きなことで稼げないので、「仕事と割り切れば何でもできる」と妥協して会社員になるの、そしてそれこそが大人になるということだと思ってるの、まあまあ他の会社員に失礼なんだよな。20代半ばでその認識なのもキツいよ……。
なんか、そういうキツい人の人生を見せられて背筋が凍る2時間ちょっとだった。
いろんな感情もあるんだけどそれを上回るキツさ描写の上手さでした。