このレビューはネタバレを含みます
『壁に耳あり虚空に吐息あり』
上手い。完成度もかなり高い傑作ホラー。映像は相当撮り方が練られていて見やすく、透明人間が潜んでいるかもしれない虚空から不穏さを醸し出していた。いわゆるカメレオン型の光学迷彩という透明人間の理屈づけも面白いし、あんなスーツどうやって作ったんだろう?CG? 撮影と演出次第で見慣れたようなホラーテーマもここまで面白く、怖くできるのって凄い。間接的に見えない恐怖を描き尽くしてる製作陣のアイデアの勝利だと思う。
本領発揮した透明人間の惨殺シーンもグロいけど観てて面白い。“彼“によって狂わされていくセシリア役のエリザベス・モスの演技も見事。まさに『潜み、潜まれ、殺り、殺られ』だね。