てるる

血の抗争のてるるのレビュー・感想・評価

血の抗争(2012年製作の映画)
4.0
まさにインド版仁義なき戦い。
数世代に渡る権力抗争。
ひたすら暴力と裏切り。

あの鬼才アヌラーグ・カシャップが監督してるだけに、インド映画の陽の部分は皆無。
それにインド映画では珍しく銃撃戦多め。

ギャング、ヤクザ、マフィア系の映画が好きなら間違いなく刺さると思うけど、いかんせん登場人物が多いのが難点。

しかしその中でもスキンヘッドにしたマノージ・バージパイ、パンカジさん、そしてナワーズッディーン・シッディーキーの3人はとりわけ異彩を放ってた(ナワさんの活躍はPart2からだけど)。

彼らの狂気と暴走が目に焼き付く。
あ、でも集団レイプした奴らを追い詰めてぶっ殺すのは最高でした!👏
ただ、後から発覚するけどマノージ演じるセダーは最悪なことしてたのね。

あとでレイプ犯の息子が関わってくるけど、父親が父親なら息子も息子だな!
クズ野郎どもめ!

しかし弱肉強食とも群雄割拠とも言える野郎どもの中で、少なからず描かれる女性達の姿も印象深い。

カンヌ映画祭では300分を超える上映時間だったらしいけど、インドの映画館では二部作として上映。
今回はJAIHOでも二部作として配信(現在は配信終了)
この映画観たくてJAIHOに再入会したけど、その価値あったなと。
てるる

てるる