氷雨水葵

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

4.3
2023年75本目

最高の冒険をありがとうインディ!!!

◆あらすじ
1944年、考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、友人バジルとともにナチスから’’アンティキティラのダイヤル’’を手に入れる。

時が経ち1969年、インディはバジルの娘ヘレナから、ダイヤルの半欠けの調査を依頼された。

ダイヤルを巡り、インディは運命を変える最後の冒険に旅立つ―――。

◆感想
公開初日に鑑賞してきました!!
御年80の老体で、あそこまでアクションをこなしているとは!前作から15年、ハリソン・フォードのアイコンともいうべきインディ・ジョーンズも本作で5回目。最高の冒険を届けてくれたことに感謝しかない。まぁ、CGで若返ったインディを見たあとの、だらしない姿はさすがに’’おじいちゃん’’だったけど(笑)でも、おなじみの鞭やなぜか失くさない帽子、冒険に出るために世界各地に行く姿は、間違いなくインディ・ジョーンズ。大きなスクリーンでワクワク、ドキドキを与えてくれた彼が確かにいた!

回想シーン(1944年)からもうアクション満載で、マッツ・ミケルセン演じるフォラーの出番は少しだったものの、列車の屋根でのウェーバー大佐とインディの攻防戦はドキドキ。トビー・ジョーンズ演じるバジル・ショーが誤射したの面白かった。まさか、ロンギヌスの槍が登場するとは思わなかったなぁ(エヴァ好き)。そして、実在する古代ギリシャ時代の遺物「アンティキティラのダイヤル」を手に入れたところで、アポロ計画月面着陸の時代1969年へ。ここで80歳のハリソンが登場するわけですが、どうみても近所の頑固ジジイ(笑)

そして本作のヒロイン枠、フィービー・ウォーラー=ブリッジ演じるヘレナが登場。ただ、このヘレナがまたウザいキャラクターでした…歴代のヒロインたちはマリオンを含め、イラっとさせるキャラクターばかりだったけど、今回は特別ウザかったなぁ…彼女のせいで大学の教授たちは殺されたわけだし、鼻につくというか、うーんイマイチだったかも。ダイヤルを探す動機もよくわからんし。

とはいえ、パレードのなかを馬でかけぬけたり、電車とぶつかりそうになったり、ずっとハラハラできる展開が続いて、心躍りまくりでした!!
そして、個人的にはジョン・リス=デイヴィス演じるサラーの登場が嬉しかった!!!『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』以来の登場となるサラー。出番はほぼなかったものの、やっぱりインディ映画には欠かせない存在ですね。

マッツ・ミケルセン演じるユルゲン・フォラーもいいキャラクターでした。もっとちょい役なのかと思ってましたが、インディたちに遅れはとるもののわりと画面にいる時間が長く、ダイヤルを巡る争奪戦を繰り広げていました。こういう冷徹な悪役が似合いますね!?

本作の見どころは、過去作のオマージュシーンが多いこと!
インディとヘレナ、テディという3人の構図は完全に『魔宮の伝説』だし、洞窟内での虫大量発生ヒエェェェ(震え)シーンも、かつての’’あの’’シーンだった!トゥクトゥクでのカーチェイスはトロッコを彷彿とさせますね(笑)海中でのウナギシーンは、レイダースの蛇大量発生シーンのよう。そして、クリスタル・スカルもびっくりのパワーを秘めたダイヤルの秘密など、「これオマージュでしょ!」「あ、このシーン!」と思うこと間違いなし。
インディの鞭さばきも健在で、もっと使いどころがほしかったけど、ハリソンの衰えを感じさせない身のこなしは素晴らしい。

てか、アントニオ・バンデラスがちょい役で登場したのびっくりした!

アンティキティラのダイヤルに秘められたパワーにもびっくりして、「そんなことできる!?」とツッコまずにはいられませんでした。「え、アルキメデス登場!?」と誰もが驚くと思います。

そして、ラストの展開には泣きそうでした…まさかカレン・アレン演じるマリオン登場とは(言っちゃった)。かつてのマリオンの面影がしっかりあって、本当にインディと一緒に年を重ねた感じ(誰かわかって)。むしろカレン・アレン自身、素晴らしい年のとり方をしていて、今のほうがキュート💛なんと御年70歳。ここまでにいくつもの懐かしいシーンや、ドキドキ冒険活劇があったから、余計にこの登場にはうるっときました。

言うまでもないことですが、ジョン・ウィリアムズの劇伴めっちゃよかった。相変わらずテーマソングはかっこよすぎるし、曲がかかるタイミングも良い。
製作にジョージ・ルーカスと スティーヴン・スピルバーグがいるので安心。

インディの卒業作となる本作、もう一緒に冒険に行けないと思うと寂しいけど「お疲れ様インディ!!」と言いたい。最高の冒険をありがとうインディ、そしてインディ。

ユナイテッドシネマにて
氷雨水葵

氷雨水葵