ぐりこ

少年の詩のぐりこのレビュー・感想・評価

少年の詩(2015年製作の映画)
3.4
『ブルーハーツが聴こえる』の4本目。

母子家庭の男の子のお話。同級生に比べて察しがよくて聡い少年にとって学校は退屈だけれど、ヒーローものは大好き。
ある日、ヒーローショーの控え室で母親にせまる男をみた少年は、彼なりの正義の元、悪い虫(?)を退治するために立ち上がる。

思春期前の多感な少年の心の機微をうまく描いていた思う。
少年が自前のヒーロー衣装で戦いにいく場面、すごくよかった。かっこよかった。

そして、これは個人的な読解だけど、
最後に母親が少年に「また新しい仕事探さなきゃ…誰かさんのおかげで。でも楽しみだな」と言うシーン、
これ、きっと新しい仕事のことではなく、めまぐるしく成長する我が子への愛、あるいは恋なのではないかな、と思った。
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