幼なじみのマティアスとマキシムは、友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになり、そのキスをきっかけに互いへの気持ちを自覚し始める。
マティアスには婚約者がいて法律事務所への就職も決まっている一方、マキシムはアルコールとドラッグに囚われた母に縛られている。
オーストラリアへ飛ぶ決意をするマキシムだが、別れの日を前に二人は互いの想いを確かめ合う。
雨の夜、稲妻のように求め合う二人をカーテン越しに撮る映像は、ドランの中でもドラマチックな画だった。
とはいえ、『君の名前で僕を呼んで』を彷彿させるなぁと思わざるを得なかったのも事実。
今作が良くないわけではないが、風光明媚なロケーションでシャラメの美しさを存分に引き出した君の名前〜に勝るものではなかったように思う。
鑑賞順が逆なら違った感想を持ったかもしれない。
(追記:今作は君の名前〜に影響されて撮った作品だそうな)
〜雑感〜
・ドラン本人出演作は初めて観たけど、悪くない。
・言い争いのシーンに“ドラン節”を感じてしまった。