アズマロルヴァケル

インビテーション/不吉な招待状のアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

4.0
「未体験ゾーンの映画たち2017」出品作品。

宗教の怖さを伝えてくれる映画。

内容が違うものの、シチュエーションが本家世にも奇妙な物語の「憑かれる」に似ているので視聴。

「アフリクテッド」「グットナイト・マミー」など多くのスリラー映画が多く出品されるシッチェス映画祭グランプリで、「スタング」「ライフ・アフター・ベス」のXYZfilms製作作品。

全編からして照明やカメラワークで不気味で異様なのでどういう展開が待っているのかハラハラしました。

個人的にはウィルの元妻や元妻の旦那よりもカルト集団に崇拝し過ぎてハゲのおっさんプルイットが不気味で穏やかな顔をしてはいるが、何処か無表情で何を考えているのか分からないのが怖い。それどころか途中で帰ったクレアと同行したりウィルがかつて子供部屋だった部屋に籠っているところをプルイットが訪ねるシーンも裏があって
嫌になった。

裏テーマとしては大切な人が死んだあとどう生きていくを描いてはいるのだが、果たしてウィルの元妻はカルト集団の仲間入りになって身勝手なことをしてこれで良かったのかと思うと良くないとしか言いようがない。かといってあのパーティーで事件が起きるまではキーラとウィルはまだ充分に信頼し、傷を癒す関係ではなかったのは事実だろう。

ラストシーンに関してはあのカルト集団が大規模な集団だと言うことを証明するためのサプライズと言えるもので、パトカーやヘリの音も相まって完璧なラストだった。少なくともウィルとキーラが助かるのは救いがあるが、
BLのトミーが恋人のミゲルの遺体を見に行くと言っていたが、あれはあとを追って死ぬのか、それとも遺体を見て泣き叫ぶのか・・・

ちなみに、冒頭のコヨーテを殺すシーンは元妻の行動を暗示させるひとつの伏線だったのだろうか。