「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」の監督抜擢された"ステファノ・ソッリマ"監督作品。
単純にマフィア抗争を描いた犯罪映画ではなく、政治、宗教などもテーマに含まれた社会派要素の強い犯罪群像劇です。
1人の議員の不祥事から大勢の人たちを巻き込み、破滅していく姿をスリリングに描いた傑作でした。群像劇なので登場人物は多く、序盤こそは全容がなかなか見えずに混乱するかもしれないですが、中盤からの怒涛の展開から目が離せなかったです。
「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」同様に素っ気ない超ドライで容赦のないバイオレンス描写も健全。また映像美も見応えがあり、夜のローマをとても美しく、雨が降るシーンも印象的でした。ただ冒頭に強烈なセックスシーンがあります。日本版では雑なモザイク処理が行われており、そのせいで少し萎えました…