ばーどイヌサンローラン

追憶のばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

追憶(2017年製作の映画)
3.0
タイトルの『追憶』…

『追憶と踊りながら』『愛と追憶の日々』を思い出す。

ハッピーな映画ぢゃないことがタイトルから伺えるよね。



冒頭、吉岡秀隆が出てきて、なんとなく『64ロクヨン』を彷彿。彷彿ってのもヘンか…?でも観ていくうちにどんどん『64ロクヨン』チック?ぢゃない…、なんて言うのか…

両方とも古き良き日本映画、THE日本映画っていう感じで、最近のちゃらちゃらした感じではなく、落ち着いた佇まいの感じられる映画でした。



一言で言ってしまえば、渋い!


それもそのはず!降旗康男監督×木村大作撮影ゴールデンコンビなのだから。ふたりとも大層なお年なので、これが見納めかも?いや、そんなことを言わず、あと何作も撮ってほしい。



風光明媚な大自然の景観と、そこでの人間模様。



25年前のあの日



そして25年後の今




25年ぶりに再会した3人


1人は被害者


1人は事件を追う刑事


1人は容疑者



3人の過去と現在が交差して、そこに絡む人間模様が切なく哀しい。


切ないし、哀しいし、でも、それだけぢゃない。新しく育まれた関係もあり、人生交差点のような作品。



余談ー

子供時代の3人のシーンで、すごく小栗旬に似ている子役がいたので、絶対、これ、小栗旬の子供時代だろう?と勝手に思っていたのに、アレレ…?その子、岡田准一になっちゃった…。アレはキャスティングミス?