美由紀

彼らが本気で編むときは、の美由紀のレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
3.8
昔から大好きなテーマ『きらきらひかる』を映画館に二度見に行って、周囲に変人?と疑われたのはもう30年近く前の話か...。

生田斗真のリンコさんは、とても魅力的。作るお料理、着ている服が一般女性の五割増し力入ってる感も良い。

老人施設の描写も良い。田中美佐子演じる母の強くて、我が子可愛さのあまりに他者への配慮が欠ける感じもあるあるで良かった。リリィもさすがだな👏

それに比べると、ミムラ、小池栄子の母像は深みがない気がした。トモの目線で描くために、好きな人の描写は丁寧に、マイナス的に描く人はバッサリざっくりとなのかな?

食べる物、部屋の中の荒れ方、整い方でその家の人の精神状態を描いているのも好きだった。

トモの状況にある子供は、もっと扱いにくく不安定な気もするけど、おにぎりを嫌だと言えない大人な子なら、見えない不安定さを抱えているのかもしれず、それもまた考えさせられた。

桜の季節や海の風景も印象的で素敵だった。

ケチをつける訳じゃないけど、金八先生の昔から、何処かへ行く、家へ帰るシーンで大きな川沿いの遊歩道みたいな道を歩くところが出てくるけど、無いわーと思うのは私だけだろうか?
美由紀

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