ポール・バーホーベン監督イザベル・ユペール主演2016年フランス作品。これは強烈なパンチ力のある映画だ。この監督と主演のタッグはコンビネーション抜群で、ポール・バーホーベン78歳イザベル・ユペール63歳の撮影とはとても思えないパワフルな作品。
イザベル・ユペール演ずる主人公のミシェルは、ある日自宅に侵入してきた覆面男にレイプされるが、男が去った後も彼女は何事も無かったかのように掃除を始める。警察に通報もせず自分で犯人捜しを始めるが・・・・。
最初こそけっこうなおばさんがこの役を演じている事に違和感を覚えたが、その後は有無も言わせぬほどの勢いのある演技と演出に乗せられていく。そして犯人が分かってもそんな事には関係なく、どんどん想像の斜め上をいく展開に圧倒されたと思う。変態だらけであり得ないと思いつつもどんどん惹きつけられた。全然好きでもないのにこの吸引力には負けてしまう・・・(苦笑)
普通はこんな主人公ミシェルのような女性には近づきたくもないし、周囲の男たちの誰にも共感出来ない。それでも人間の本性観たさなのか、斜め上に展開する次なるシーン観たさなのか、釘付けになってしまった。観終わったら疲れるほどに・・・。
ポール・バーホーベンのエロスとバイオレンスへの拘りが、このような作品になるとは恐るべし(驚笑)
最近私的には、強過ぎる女性や恐ろしい女性が主人公の作品鑑賞が多いので、優し～いのを観たいわ(笑)
