ほお〜、なるほど。
こういう話しでしたか。
観るんじゃなかった。
何度もレビューを書こうとして、書けなかった。こんなのは初めて。
ストーリーがどうとか、時系列を工夫した構成がどうとか、染みる音楽がどうとか、海辺の風景がどうとか、迫真の演技がどうとか、いつもの感じでレビュー書いてたけど、途中で全部消した。
多分、それを書くと嘘。
自分が観て思った事は、そんな事じゃない。
このまま書かないでおこうと思ったけど、
観てしまった以上、いつもテンション上がった作品だけ書くのは、それはズルいと思った。
なので、今回はレビューでもなんでもないです。
点数もつけられないです。
多分、もう2度と観ないです。
主人公のリーと同じように、僕も大切な家族を亡くした経験があるので、リーがどうとかよりも自分の経験が鮮明に蘇る。
泣いて、泣いて、泣いて、
理解して、受容して、時を経て前を向いて、今を生きてるのに、否が応でも一瞬であの時に引き戻された。
あの時多分、一生分泣いた。
深い悲しみの中にいる時は、
笑いたくない時は、無理に笑わなくていい。
そんな時のどんな励ましや、どんな言葉も無意味なんです。耳に入ってこない。
辛かったら逃げたらいい。
世間の他の人達も、過去の辛い事を乗り越えて、明るく笑ってる人程、強い人と僕は常に思います。
そして笑っているからといって、楽しいとも限らない。
だけど、ピンチな時に笑ってる人程、
真に強い人。
笑顔はパワー。
ほんまに深い心の傷は、絶対に癒えることはないと思う。
忘れることなんてできない。
でも、忘れる必要なんかないし、
忘れちゃいけない。
でも、囚われてもいけない。
人は二度死ぬ。
一度は肉体が滅びた時。
二度目は、忘れられた時。
絶対に忘れない。
忘れるわけない。
明るく笑って生きる。
それが、唯一出来る恩返し。
今作は、それでも希望は湧いてくるとメッセージを伝えている。
シンプルに、良い作品だとは思う。
でも、もう観ないかな。
うん、観ない。
だから、おススメはしません。