テリーマザーファッカー虎

サイレンスのテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

サイレンス(2016年製作の映画)
3.8
最近『暗くなるまで待って』に代表される視覚、聴覚障害者のホームインベージョン物が流行ってますがその中でもまた傑作が出てしまった感じです。

耳の聞こえない聾唖の主人公が正体の分からない男に命を狙われるというパッケージとしてはありがちながらも1つ1つの丁寧な演出がガッチリ光っていて素晴らしかった。
例えば主人公の友人が殺人鬼に殺されるシーンなんかも"耳が聞こえないというのはこの映画の中ではこれくらいのハンデがありますよ"という1つの説明にもなってるし、今作のいい意味でのもどかしさを上手く表現できてる名シーンだと思います。

オープニングの無音の映画会社のロゴから爆音のタイトルロゴの流れも滅茶苦茶カッコいいし文字通り息を飲む展開は心臓に悪くて最高。

マイケル・フラナガンは間違いなく今のうちにチェックしといた方がいい監督な気がします。