ボウガンの使い方
森の奥地で一人暮らしをする聾唖の女性と快楽殺人鬼の攻防を描くスリラー
スリラーとして申し分ない設定で舞台も完璧なのに、緊張感の欠片も無いお粗末な作品です。
とりあえず主人公はキラー云々の前に戸締りちゃんとしようか、山奥一人暮らしなわけだし
犯人がここまで舐めプ極め散らかしてる作品はそうそうないぞ
『まだ殺さないぞ?お前が死にたいと思うその時まで痛ぶってやる』
とかほざいている割に中々家に侵入しない。強化ガラスでも精度の高い防犯設備があるわけでも無い、一軒家の外をぐるぐる徘徊。私が確認したところ10周以上してました。間違いありません。
さっさと窓割って入らんかい…
この手の作品って家宅侵入して、室内での攻防を描いてこそじゃないのか。残念なことに、このキラーが本気を出すのはラスト15分くらいからです。
この作品で唯一面白かったのが、主人公が雄叫びを上げてボウガンの弦を引いているところ。このシーンに妙に時間を割いていて、その間に助っ人が来ている事に気づかないのは中々のマヌケぶり。助っ人の退場とともに、あれだけ苦労して弦を引いていた主人公が何故かボウガンを使い始めるってもういい加減にしろ!
右手バキバキにされたのに大の男相手に窓閉めれたのは笑ったなぁ
キラーがボウガンを武器に選択しがちなのは、相手に奪われた後のリスクが低いからなのか…
今作は『ドントブリーズ』のサバイバーとキラーが逆転した構造なのだが、主人公のハンデは演出にもほとんど活かされない。ホントにラストのラストだけ…
マスクをすぐに外してしまうって正気か?