ryo

ダムネーション 天罰のryoのレビュー・感想・評価

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)
-
文体は確立したが人の心を失う前のタルヴェーラ。冒頭から繰り返し現れるロープウェイが生の単調さと永劫回帰を示唆してはいるものの、まだ存在論的な境位に入る前で、社会的人間を、恋愛とその終わりを、優れた構図の連続で描いている。
長回しの持続的な快楽。風景から窓外を見る人のシルエットへゆっくりと移行するカット。ぼやけた映像として現れた人物に次第にピントが当たるときの気持ちよさ(小田香《セノーテ》)。雨と踊り。
ryo

ryo