カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作品。
『ほとりの朔子』の深田晃司監督の新作。
『ほとりの朔子』から引き続き、古舘寛治、大賀が出演。
兎に角、浅野忠信の不気味で怖い存在感に尽きる!!!
礼儀正しく、静かに、近寄ってきて、ハリを刺す。一撃で爪痕を残す。
もうホント不気味。
チンケなホラーより怖いですから。もう顔つきからして、なんか不気味。
心理的にじわじわきます。
爪痕を残す前と、残した後ではガラッとトーンが変わります。キラキラした前半と、どんより淀んだ後半。もう観終わって、ぐったりです。
監督のインタビューの『家族とは不条理です。』そして『孤独な肉体を抱えた個々の人間が、たまたま出会い、夫婦となり親となり子となって、当たり前のような顔をして共同生活を営んでいる。しかし、一歩引いて見てみるとそれはとても不思議なことです。』
必然とは偶然からなる当然?
当然の報い?
でも息子、娘は悪くないぢゃん。
親の因果が子に報う?
ホント、浅野忠信の佇まい、シャレにならない。怖かった…