ばーどイヌサンローラン

淵に立つのばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.2
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作品。


『ほとりの朔子』の深田晃司監督の新作。


『ほとりの朔子』から引き続き、古舘寛治、大賀が出演。




兎に角、浅野忠信の不気味で怖い存在感に尽きる!!!



礼儀正しく、静かに、近寄ってきて、ハリを刺す。一撃で爪痕を残す。




もうホント不気味。






チンケなホラーより怖いですから。もう顔つきからして、なんか不気味。




心理的にじわじわきます。






爪痕を残す前と、残した後ではガラッとトーンが変わります。キラキラした前半と、どんより淀んだ後半。もう観終わって、ぐったりです。





監督のインタビューの『家族とは不条理です。』そして『孤独な肉体を抱えた個々の人間が、たまたま出会い、夫婦となり親となり子となって、当たり前のような顔をして共同生活を営んでいる。しかし、一歩引いて見てみるとそれはとても不思議なことです。』



必然とは偶然からなる当然?





当然の報い?






でも息子、娘は悪くないぢゃん。





親の因果が子に報う?





ホント、浅野忠信の佇まい、シャレにならない。怖かった…