カンヌ受けする邦画って感じ。全体を通して静かで、少しの狂気と罪と家族のお話。でも思ってたより難解な感じじゃなかったから良かった。
小さな工場を運営しながら妻と娘と幸せに暮らす男の元に、その男の友人であった、刑務所から出て来た男、八坂(浅野忠信)が働くことに。八坂は礼儀正しく、すぐに父親よりも娘と仲良くなり、男の妻とも恋仲に発展。しかし徐々に八坂は本性を現しはじめ…。
浅野忠信の怖さ、存在感がすごい。姿勢がよく深く礼をし、誰にでも丁寧ながら殺人者であるその姿はアンソニーホプキンスを思い起こさせるほど。
真っ白な作業服を脱ぎ、真っ赤なシャツをあらわに、鼻歌を歌いながら家庭を壊しにいくシーンは鳥肌もの。
障害を負った後の娘役、もう少し生々しい演技をして欲しかった。