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ピンク・フラミンゴのしゃにむのレビュー・感想・評価

ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)
2.5
「おれぁ生れてからずっと暗黒街で生き、いろんな映画を見て来た…だからヒデェ映画とイイ映画の区別はニオイで分かる…こいつはくせぇッー!ク◯のニオイがプンプンするぜッーーッ!こんなお下品な映画にはお目にかかったことがねえ……変態性!異常性においてデ◯オ以上だ!…ジョー◯ターさん、悪いことは言わねえ…観るのを考え直してくだせぇーーッ!」(某解説者)

万が一観る機会に恵まれたら胃の中を空っぽにしましょう(閲覧注意)。

お下品さにかけては最高峰を誇る有名なカルト映画です。驚いたことに生理的に不愉快なシーンしかないです。ぼくはロッキー・ホラー・ショーは十二分に楽しめました。おおっぴらな変態性は両方に共通するものがありますが、毛並みは全然ちゃいます。あちらはマニア同士でワイワイ賑やかに楽しめて比較的ライトです。

対してこちらは…こいつはヘビーだ…とにかく汚い…えげつない…うげぇ…排泄とか普段見たくもないようなものをこれ見よがしにグイグイと見せつけるからどうにも受け入れがたかったです。有名な話ですが主人公が糞を…してしまいます。マジです。うげぇ。こりゃまいった…伊達に世界一お下劣な女性と言われるだけはあります。興味本位で(怖いもの見たさ?)観るならそれなりに覚悟した方が良さそうです。ちょっと後悔してます…まぁ新鮮な刺激は味わえましたけど笑

ストーリーもイカれてます。
マ◯コDXにくりそつな巨体のディヴァインが新聞紙で世界一お下劣な人間に選ばれたことに不満を感じたクレージーな夫婦が「我々こそ世界一お下品なんだ!」ということを証明するためにディヴァインとお下劣さを競い合います(イミワカンネ)。「あのク◯ヤロー!」って誉めてるジャマイカ。具体的にどういった勝負が繰り広げられたかは残念ながらあまり記憶にないですが(と言うか理解出来ない)インパクト大のシーンが幾つかありました(あり過ぎィ!)。

ディヴァインの情報を得るため倅のクラッカーにビッチなスパイを送り込むと血筋は荒らそえないな…女とニワトリと獣◯をおっ始めます。ヒェ…血が滲み出てるし…公開後に動物愛護団体からクレームが来たとか。というか団体の人がこの映画を観たことにオドロキです。家畜を食う時にあんたら一々涙流してるのか?とまともに反論したとか。ぐぅ。お互いの留守を狙って家を荒らすシーンではディヴァインは敵夫婦の家を舐めまわします…何故…?監督自身も何故こんなシーンを撮ったか未だにわからないそうです。迷宮入りダネ。お下劣合戦もエスカレートするとえげつない方向へ。夫妻が頭にきてディヴァインの住処のトレーラーハウスに放火、全焼。家を焼かれたディヴァインは大激怒。夫妻を捕らえて新聞記者の前で公開処刑をします。過激。いっそう自分の名前が有名になったことにご満悦で犬のう◯ちを食べてハッピーエンド。うそん…なんでもアリだなァ。いやはや凄いです。これはカルトと言われるのも納得です。こんなクサいお下劣映画は二度と現れないでしょう(現れないでほしい)。
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