GreenT

ガール・オン・ザ・トレインのGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
最初わけわからんのがだんだんと登場人物の背景が明かされていく感じのミステリー・スリラーなのだが、その「衝撃のラスト!」よりも、そこに描かれている結婚観が面白い。レイチェル、アナ、メガンという3人の女が出てくるのだが、負け犬として描かれるレイチェルがうらやむアナとメガンも全く幸せじゃないという、結婚すると女はみんな不幸になる!!みたいな。この3人の女性が絡む事件を捜査する女性刑事は、あの『アイ・トーニャ』で冷血な母親を演じていたアリソン・ジャネイ。背高いし目つき鋭いし、刑事っぽくてカッコいい!!エミリー・ブラントは、アル中でしょぼくれた負け犬の、キレイでもなんでもない女性を体当たりで演じているところはすごいと思ったけど、あまりにウジウジし過ぎていて好きにはなれないキャラだった。


(ここからネタバレ)


最後レイチェルが、「この物語で、私たち3人は切れない絆ができた」みたいなこと言ってるけど、マラ姉妹か~!!単に、自分と不倫してた男は、自分と結婚したら他の女と不倫するんだよってことなんじゃないのか?

トムもスコットも、支配的な自己中な男で、かなり女性目線の悪意のある男性描写(笑)原作者は男に苦労したに違いない。

あの、ワインオープナー刺さっているところにとどめの「グリグリ!」は、相当恨みがないと思いつかない!!
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