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最後の追跡のRAYのレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
3.8
友人のすすめにより鑑賞。

映画『ウインド・リバー』のテイラー・シェリダンの脚本と言うことも重要な要素でした。
また、この作品は国内での映画公開はなく、現在はNetflixでの限定配信となっています。


この作品は、“ある理由”の為に強盗を繰り返す兄弟とテキサスレンジャーを描いています。
兄弟役には、ベン・フォスターとクリス・パイン。
テキサスレンジャー役には、ジェフ・ブリッジスとギル・バーミンガム。
ギル・バーミンガムは『ウインド・リバー』にも出演していました。


先に結論から言うと、とても面白かった。

この映画は一見、西部劇の様に描かれているのですが、実は単純な西部劇ではないという点がこの映画の面白さです。


普段の生活の中で、アメリカのことについて考えることはほとんどありません。その歴史についてなら尚更です。
それでなくても、世界の“いま”について考えることだって少ない。
だけど、当たり前にガラケーをスマホに持ち替えたりしている。

この映画が見せてくれた“社会”は意外であり、考えさせられるものでした。
この様に説明すると、たとえば映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』の様に“制度”をテーマとした作品を想像されるかもしれませんが、そうではないと言うのが、またひとつ興味深い点なのかもしれません。


もちろん、西部劇と言う観点で観ても楽しめる作品ではあると思います。
“会話”が非常に面白いし、テンポやアクションも楽しめます。
特に会話は、カッコいいし、面白いし、深いので、その点も注目して観て頂きたいと思います。


Netflix視聴可能の方にはおすすめしたい作品です。

観て良かった。
RAY

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