このレビューはネタバレを含みます
前作があまりにも名作として有名なため、続編は大変。
でも良かったと思います。
主人公のKが始終陰気で何考えてるのかよくわからないし、
暗いし暗いし暗いけど・・・
前作のレプリカントVS人間(ブレードランナー)の対立から
今回はレプリカントが生殖能力を持っていたと言う驚きの展開。
そんな危険を駆逐するため、Kは指令を受けて動き出す。
ずっと人探しをしながら、自分が何者かも探し続けるK。
Kもブレードランナーながら、実はレプリカント。
人間とレプリカントの断絶する世界なのに
レプリカントでここまで悩むのなら、
人間と何がどう違うんだろうか?
という極限にまで達する状態。
ジョイという美しく優しく思いやりのあるバーチャルな恋人だって
文句ばっかり言うブサイクな人間の女より最高じゃない?
前作のレイチェルはレプリカントだったけど、今回は物体ですらない。
だけど何よりもKにとっては心の支え。
それらにまつわる感情を虚構だなんて、誰が問えるのか?
そういう哲学的なメッセージ、とても好き。
近未来の街とか、世界観がどうとかよりも
このテーマを引き継いでいて良かったなー。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、DUNEも期待しちゃう!