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ブレードランナー 2049のkyokoのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.9
30年後の世界は前作との整合性もきっちり取れていてすんなり入っていけた。前日譚のおかげもあったかな。
ゴズリング演じるKは、設定上個性を抑えたキャラのため存在感は薄めになってしまったが、それがかえって「自分が存在している意味」への渇望を際立たせる。ラストの切なさはさすがゴズリングという感じでうるっときた。

ストーリーはそれなりに満足だったのだけど、全体的にはヴィルヌーヴのお上品さが今回は邪魔な気がした。
もっと強烈な猥雑さが欲しかった。
ワンシーンが長いのも集中を欠く。
音楽はハンス・ジマーお得意のシンセの音色が合う…が、なんか面白くない(笑)
ヴィルヌーヴは好きだけど、今作に限って言えばやはりリドリー・スコット版が観たいと思ってしまう。

デッカードのキャラが、年を取ってもあまり変わってない=ちょっと情けない雰囲気なのがいい。
後ろでアップアップしてるよ〜ってつい笑ってしまった。
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