idtakoika

わたしは、ダニエル・ブレイクのidtakoikaのレビュー・感想・評価

4.0
「自助・共助・公助」と綺麗事を抜かすパンケーキの顔が浮かぶ。日本がこの作品で描かれている状況よりも難しいのは、この作品で共助をもたらしているような他者との出会いがノーム的に難しいところだ。コロナも相まって最近は特に。個人的には、せっかくこれだけの人口密度なのだから、例えば電車で隣になった人と話してみたい。もちろん共助を狙って話しかけるわけではなく純粋な他者への興味からだけど、結果それが共助につながることもあろう。
警察に「民営化して失業させられるかもしれないぞ」と言い放つシーンが痛快だ。彼にはなれなくても、彼をSirと称えたあの人くらいにはなりたいなと思う。
デジタル庁の職員は、本当に理念を成就させたいのであれば全員この映画を観るべきである。
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