RAY

セールスマンのRAYのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.8
とても複雑な映画でした。

“複雑”というのは、映画として複雑というだけでなく、観ている最中、または観終えた後、尚、複雑なのです。


この映画では、イランという国の今について描かれています。

そして、暴力が生む暴力とその顛末についても描かれています。

それは、戯曲『セールスマンの死』にも象徴されています。


だけど、感想を述べるにはあまりにも複雑なのです。

僕には答えが分かりません。

ここで描かれた事柄もまた誰にでも起こりうること。

あのときああしてれば、ああ言えば。

だからこそ、分かりません。


しかしながら、映画としての構成、音楽、様々な面でよく出来た作品だと思います。

いつか、もう一度この映画を観た時に、自分なりの答えが言えるように、もっと多くのことを知っていきたいと思いました。
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