NAOKI

闇金ウシジマくん ザ・ファイナルのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.8
「マクガフィン」はここでは、説明なく普通に使ってよい言葉?😁
映画ファンには当たり前の用語だと思いますが念のため💦

たしかヒッチコックの造語で、映画において観客の興味を引っ張るための仕掛け…
例えば昔のスパイ映画の「マイクロフィルム」…世界中のスパイが血眼になって奪い合うが、それ自体は別に他のもの…秘密文書や地図でもかまわない…そういうもの。
「パルプフィクション」でサミュエルとトラボルタが回収する「ボスのアタッシュケース」結局なにかわからないまま…いっぱい人が死んだのに…あれが「マクガフィン」です😁

初めてこの言葉を知ったとき…なんて映画的な面白い言葉だと感動しました😁そしてこのマクガフィンは物だけではなく人にも使える言葉だと知りました。

丑嶋くんはマクガフィンなのです。
彼は金を貸し回収する…ウサギ飼っててオムライス好きで…喧嘩とかも強そうだが基本的にはなにもしない…そこにいるだけ。
回りの人々がどんどん事件を起こしてドラマを作る。それが闇金ウシジマくんシリーズの面白さで…大ファンだったりします😁💦
丑嶋くんはゴルゴ13と同じでそこにいて同じことをしているだけで様々なドラマを私たちに見せてくれるのです。

しかし、これはファイナル!
監督はマクガフィンである丑嶋くんの禁断の内面についに踏み込む…💦

役者…山田孝之のほぼ顔だけの演技…ラスト10分くらい…3つぐらいの時系列を行き来しながら丑嶋くんは何度も迷い、あろうことか動揺まで見せる。
彼の横顔…おれは思いがけない展開にうろたえるほど感動しました😭

「柄崎…行こう!」
柄崎は少し抵抗を見せてから無言で車を発車させる…

最近、一番泣いた邦画でこれを挙げたら「気は確かですか?」と言われた。
え?
「かおるちゃん…じゃあね」のシーンで君たちは泣かないの?

ラストに流れたSuperflyの「good-bye」が車で流れると…おれはあのときの丑嶋くんのように目を閉じるのです。
(あぶねーよ🚗💦)
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