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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のhirogonのレビュー・感想・評価

3.6
ホラー版スタンド・バイ・ミー?
少年・少女の成長物語という面では、確かにそういう感じはあります。

"IT”。それは、少年期に抱く、漠然とした不安や恐怖の象徴であり、少年たちそれぞれに各自の不安・恐怖を具現化した”それ”が現れます。そして、それらの総合的な具体イメージとしてのピエロなのでしょうが、如何にも出そうなタイミングで出てくるので、怖さもそれ程ではなかったです。むしろ、後半はギャグっぽく感じられてきます。

ただ、ピエロも単なる象徴で想像上の幻ということではなく、”それ”に恐怖を抱く者には、実体として現れるというところがミソです。
少年たちが、力を合わせてピエロと戦うことで恐怖を克服し成長していく物語となっています。

そのほかに印象に残ったのは、
川で遊ぶ場面、下着姿のベバリーへの少年たちの視線(笑)、
負け組グループで紅一点頑張っていたベバリー、
悪ガキグループの特にヘンリーの救いようのなさ、
くらいかなあ、それ以上に心に引っかかるところはなかったかなあ。

ところで、ベバリー、お父さん殺しちゃったの?(殺されても文句言えないようなクズですが)
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