アラサーちゃん

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のアラサーちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
ホラーってA級映画にもなるんだ…、って言うのが、ホラービギナーであるわたしの感想。

ホラーあまり関心なくて、原作も知らないし、名作ホラーも観ていないし、なんなら10代の頃真夜中に部屋真っ暗にして布団被ってきゃーきゃー言いながらB級ホラーばかり観てた記憶しかない私がレビューするのはとてもおこがましくて、常識外れで見当違いなアレだったら申し訳ないんですけど、ハイ。

馬鹿のひとつ覚えみたいにグロシーンつぎ込んできたり、アトラクションと勘違いするくらいにでかい音で驚かせたり、そういうところに頼らないのが好印象だったし、飽きないいい映画でした。二時間半はあまり感じなかったけど、ラストの冒険なかばで若干まどろっこい長さは感じた。若干です。
スタンド・バイ・ミー感はたしかに半端なかったけど、シャイニングと足して2で割ったような感じ。偉そうなこと言ってスティーヴン・キングあんまり知らないけど。

とくに印象的だったのは、べバリーのバスルームでのくだり。これまでいくつもオマージュされてるとは思うんですが、ヒッチコックの〖サイコ〗を彷彿とさせるのは言うまでもないですね、モノクロ映像で直接表現はないにもかかわらず排水溝に流れる血と美女の慟哭と素晴らしい音楽のみで表現される最高傑作のスリラーシーン。まるであれをオマージュしてるんだか『もう古いよ』と警鐘鳴らしてるんだか、みんなでいそいそ掃除してしまうシーンにはわらってしまう。せっかくのあの恐怖のバスルームを、子どもたちが一掃するという皮肉。『ホラー映画は、今やモダンホラーがアツいんだぜ😏』と60年前の名シーンに世代交代の引導渡せと言わんばかりの演出だなあ…なんて、つい感じてしまう私はやっぱりヒッチコックバカですか。

あといろいろ言いたいことあったような気がしたけど忘れた。

それにしてもペニー・ワイズってなんだか怖がらせたいのか笑わせたいのかわかんないなもう。ホラーっていうくくりじゃないんだよな、このピエロ見てると面白すぎて。歯が生え変わるところとかさ。おまえの喉ちんこは宝石箱かよ…
ビル・スカルスガルドが演じるからおでこの大きさもひときわ目立つ。素晴らしい。
リッチーが迷い込んだピエロの部屋に、中華かぶり面がナチュラルに混ざりこんでいたのも笑う。

それにしても子どもみんな可愛すぎてごちそうさま🙏💓
とくにジョージー😭やばいかわいいよジョージー😭
個人的には髪の毛くるくるな人が好きなのでビビりのスタンリーがイケメンだと思ったけれど、誰よりもイケメンだったのベンだよね。あの男気。なんなの。惚れるんですけど。
美形の子役って、みんなどこかダニエル・ラドクリフがどこかに潜んでいるように見える。赤毛とそばかすが可愛いべバリーは若い時のフランシス・マクドーマンドみたい💓