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ハクソー・リッジの79のネタバレレビュー・内容・結末

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

苦しかったー。心が苦しくて苦しくて見れられなかった。なんとか精神を保って、やっと見てられるって感じだった。

録音賞の通り、心臓の鼓動の音や銃弾の音、地面を蹴る音など様々な音が入り混じって臨場感、増。
涙は流れるものの、本当に自分がなんで泣いてるのかわかんない。聖書に挟まれたドロシーの写真、基地に向かうバスの中であれを見たときは、うらやましすぎて泣いた。うらやましいとか言っちゃダメなんだけど、戦争を抜きにして考えた時のあの時代に憧れを抱きすぎて、うらやましい。素朴で大事な人がいればいいってくらい自分の人生に没頭できるなんて素晴らしすぎる。
自分の仕事の目標を達成するために朝起きてから夜寝るまで仕事のこと考えろなんて言われなさそうだし、いかに効率よく数字を残せるかみたいなことに力を尽くして、それ以外の幅広い情報に目を向けなきゃいけない、なんてこともなさそう。

ドスは本当に信念が強い。神ってそんなにすごいんだろうか。前に友達と、神ってものを作り出した人間、やるなー。みたいな話をしたけど、信仰文化薄すぎて、神って存在が人間をあそこまでさせるとは。

ハクソーリッジって、本当に沖縄なのかな?本作見てると、日本軍なんかめっちゃ強いやんと思えたよ。そうそう、って感じでしぶといしね。アメリカ軍に心を寄せれば、もちろん応援したくなるんだけど、ドロシーが待ってるよ、って。でも硫黄島の戦いとか、こっちもこっちで見てるから、日本兵にもきっと本州で待ってる家族がいてさー、みたいなところ思い出すわけですよ。どっちの立場に立っても辛め〜。心が苦しいよ〜って感じでした。
ただ切腹のシーンは笑っちゃったけどね。この人誰やねんって感じで(笑)こんな顔濃くないやろとね。

戦争映画で吐きそうになったのは3作め。私的にはプライベート・ライアンを超えてきたな。ただ、この様子だとダンケルクもどう出てくるか非常に楽しみではあるものの、映画館で吐き気と耐えながら映画を見る力をつけねば、と思います。ノーランのダンケルク、予告が出てきているけど、毎度ノーランの作品はキャストがイケメンで好きです。新しい主人公とか、そばで支えてる脇役とか、「前にノーランので見た、イケメンの人だ」となることが多く、ノーランのキャスティングは私と好みが合う(笑)

とにかく、ドスがめちゃくちゃかっこよかった。あと1人、あと1人と自分の命を顧みずに助けることに注力してた姿がカッコ良すぎるし、自分の信念をそこまで信じられるのがかっこいい生き方だなと思った。聖書、読んでみようかなー。
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