このレビューはネタバレを含みます
通勤時に早送りで見ましたが終盤になって俄然面白くなってきたので等倍再生でじっくり観ました。もう20年近く前となった「ジョゼと虎と魚たち」でもそうでしたけど、妻夫木聡はこういう役が本当に似合いますね。エグみなく情けない感じが本当に丁度良い（褒め言葉） 外観が殆ど変わっていないから違和感もない😇
それと水原希子サン。実はかなり苦手な女優さんなのですが……今作は男たちを狂わせる小悪魔女子を好演していましたね。下着姿にバンバンなるしエグいキスとかもしてまさに体当たり演技で。「天海あかり」という名前も偽名だったとか一体ナニモノなんだ……💦
そんなあかりに手玉に取られて人生狂われせられる同じ編集部内の穴兄弟三人組。範囲があまりにも狭すぎる（笑） コーロキ本人の隣であかりにLINE既読スルーされているのを盗み見てほくそ笑む新井浩文も、余裕ある感じをぶっこきながら最後はナイフを振りかざしてトチ狂う松尾スズキも実に情けなくて面白い😂
また出てくるライターやコラムニストがクセ者だらけでまた面白い。オサレ雑誌なのにいきなり志村けんの事を書き殴って送りつけるリリー・フランキーも、締め切り間近なのに猫がいなくなったとテンパって原稿を放棄する安藤サクラも実にいい塩梅で面白かった。同僚編集者役の江口のりこは本当にチョイ役だったのであまり存在感はなかった。
騒動によって雑誌廃刊という大事件から３年後、いかにもインチキ臭い編集プロデューサーになったコーロキが立ち食い蕎麦を啜りながら青臭かった頃の自分を見て泣き笑いするところは何か良かったですよね。天海あかりというファムファタールの存在で彼は大人（奥田民生）になったのだ。あかりはメーテルみたいな人だったのか😂
