次男

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールの次男のレビュー・感想・評価

3.8
『「かっけえ」って最強に正義だよねー。かっけえと思ったものはもうすぐ取り込んじゃうもんね。『多田便利軒』観たあとはだらだら歩いて帰るのによ、『アウトレイジ』観たあとはバカヤロコノヤロで肩で風切って歩くしよ。市民権得たIQOSがかっこよく感じたらIQOS持ち始めて、映画観てフランス人がタバコ吸うの見てタバコ戻したりするしよ。ジャームッシュとかハートリー観る感じもかっけえしゾンビとかそっち系詳しいのも秘宝っぽくてかっけえしな。こんな話をする僕や、こんな話に頷く誰かも、「なりたいピーポー」すよね。なりたいピーポーは「何かありき」の人々。うっせそんなこと知ってるわボケ!っつって、「大根仁もドラマモテキがピークだな〜〜あるあるの段積みと強めのキスなんて焼き直しだし、あのときのショックがねえもん」ってこれ立派な「大根仁になりたいボーイ」ね。あークソ、この映画そんなに面白くなかったくせにやっぱかっけえなー。「なりたいピーポー」をいじりながら、「なりたいピーポー」の欲情を煽っていくスタイルやめろよー。』

そんな思いをひた隠し、何かになるだろうと信じて明日も生きるよ。目の前にいるひとにかっけえと思われるように振る舞って、憧れられるようなかっけえになれるようオリジナルになれるよう、いつしか誰かの「ありき」になりたいねーなんつって、それどこの狂わせガールやねん。「誰かの『なりたい』に続く!」って終わってくれたらモテキ大好きボーイの僕は歓喜してた。

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『何者』観たときも思ったけど、ちっちゃい話を金かけて撮るのはいいね〜〜。1/4の予算じゃ、ストーリーは追えてもこの映画は作れなかったよな〜〜。

あ〜〜明日何着て仕事行こっかな〜〜。
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