一度国家が侵略されてしまうと、取り戻すための代償がいかに大きいか。
アルジェリア独立運動の活動家たちの行動を追いながら、一方でそれを取り締まるフランス軍の動きも見せていく。
人物描写に重きを置いておらず、まさしく淡々としたドキュメンタリーのような作品。
緊張感とリアリティがたっぷりでした。
現実では独立後も国内での波乱は続いたようで、主権を守り続けるということの意味が重たく響く。
勝ち目の有る無しで動くのではない。
無駄死にと言われようとも尊厳の問題。
国家というアイデンティティの枠組みを失うことは、我が身に迫らない限りわからないのかもしれない。