dai

ガザの美容室のdaiのレビュー・感想・評価

ガザの美容室(2015年製作の映画)
4.2
高校時代、最も興味を持って勉強したのが世界史で、中でも中東問題は関連書籍をたくさん読んだ記憶がある。

とはいえガザという地域を当時写真や映像で見る機会は少なく、どこか現実味のない場所だった。
この映画は、遠いガザ地区で日常的に起こっている争いをリアルに描いていた。

興味深かったのはヒジャーフを被らない世俗的な女性が、室内ですらヒジャーフを被る敬虔なイスラム教徒に「ドラッグやる?」「(髪型を)ボブにすれば?」なんて言っていじったりするシーンがあったことでした。

ハマスやファタハなどのイスラム原理主義組織の名前がなんの説明もなく登場したり、ガザがなぜこのような紛争状態にあるのかという説明は一切ないので、鑑賞前にイスラエル、パレスチナ、ガザ地区、アラブ人、ユダヤ人、あたりをWikiレベルで検索していくことをオススメしたい。

なお、今回アップリンクで鑑賞したのだが、イスラエル・アマルの北村さんのトークイベントがあり、写真や解説を聞き、映画を立体的に捉えることができたように思う。
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