Takaomi

アリータ:バトル・エンジェルのTakaomiのレビュー・感想・評価

3.7
「アリータ:バトルエンジェル」IMAX3Dで鑑賞。

IMAXは初めてで3Dも8年ぶりでしたが、まさにこういう映画、世界観のために作られていると改めて実感。

そもそもこういった技術の火付け役になったのもジェームズキャメロン監督の「アバター」でした。

「アリータ」もキャメロンさんの脚本ということで、そこが一番の見どころだし、映像技術を知り尽くした男が作っているんですから、この映画は良い音、激しい振動、リアルな立体映像で見るべきだとも言えます。

アクション要素においても一級品。
出てくる敵の攻撃のバリエーションやキャラセンス、武器のチョイス、モーターボールというボールを取り合うレースの激しいバトル、アリータという少女の可憐でしなやかな体から飛び出る力強い武術、剣術。

3Dは久しぶりすぎて、慣れるまでしばらく目が廻りました(笑)
そのぐらい激しいシーンが詰め込まれてます!!

CMで見ていたときは、少女漫画並みにアリータの目が大きくて驚いたけど、見たことのない世界に喜んだり、恋をしたり、天真爛漫で人間的な姿を観ていると不思議と可愛いと思えてくる。
欲を言えば、もっと女としてのセクシーさやドキッとするエロさがあっても良いな(笑)

だけど、ヒューマンやストーリーの完成度が非常に物足りない。
今回は、父親と娘の親子愛がひとつのテーマで、そこがこの映画最大の魅力になるはずだった。

親子愛を描くのが天才的に上手いキャメロンさんなだけにアリータとイドの関係、娘を愛する父親が中途半端で残念でした。ラスト出てこないし。

それと共に中途半端な恋愛感やアリータ自身の分かち合えない孤独な葛藤もあっさりしていて深みがなかった。

そして空中都市ザレムの魅力や人々がそこを目指す理由、果たして善か悪なのか、アリータが生まれ過去の戦争の描写も曖昧だったのでそこももう少し掘り下げて欲しかった。

けれど、アクション映画としては一級品で見ごたえありです!!

個人的には原作と比べるのではなくて、製作陣がどれほど原作をリスペクトしてオマージュできているか。
そっちの方が大切だから、原作と比べて評価するのはお門違いかなって思う。
原作に勝るものはありませんから。

だから銃夢よりも、アリータ バトルエンジェルとして観てほしい作品でした!!
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