キナ

哭声 コクソンのキナのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナ・ホンジン監督オールナイト上映、苦行の夜の第1本目。

想像以上のオカルト感。幽霊は出てこないけど恐怖要素てんこ盛りで何度か声をあげてしまった

まず犯人達のビジュアルが怖い!
白目むいて肌は爛れて血まみれ、湿疹も気持ち悪いしおまけに暴れるし…
突然のゾンビ化にはさすがにびっくり笑

娘を思うあまり短絡的な行動しがちな主人公にはちょっとイライラしてしまった。
ちょっと太りすぎだしそりゃすぐ転んだり機敏には動けんだろうし
とにかく男衆のドタバタぶりに苦笑だけど、あのヤバすぎる流れに少しのエッセンスがあって良かったのかも。
國村隼を打ちに行くときにナタやチェーンソーと共に豚の骨を持ってったのには笑った
このあと上映のチェイサー、哀しき獣でも似たようなシーンがあるらしく楽しみ。

とにかく娘の発狂振りが凄かった。
あの演技ができる子役、只者ではない…
祈祷シーンは最高。地獄絵図とはこのことかと。

得体の知れない國村隼、祈祷師、白服の女 この3人の正体が最後に少し触れられて終わっちゃう。
正直観たあとモヤモヤするけどトークショーで正解に近付ける話が聞けた。
あの白服の女は地元の守護神的な存在らしい。
そして元々の脚本は最後、祈祷師と國村隼が一緒に車に乗って去って行く流れだったらしい。

でもやっぱり一つのキャラクターの行動に一貫性がなくて、両端な場面があるのでそれを振り返ってアレコレ考えるのが楽しい。
悪夢みたいな映画だったけど面白かった!
キナ

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