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哭声 コクソンのtanayukiのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.8
呪術的世界観と非科学的思考と排他的な村意識と都市伝説と謎の伝染病的なものを全部ぶち込んでホラーとミステリで味付けしたらこうなったみたいな作品。謎が解けたカタルシスはないが、妄想が膨らむ仕掛けが至るところに用意されている。

ナ・ホンジン監督の意図については、國村隼インタビューがおもしろかった。→ 『哭声/コクソン』の過酷な現場でも意識した「お客さん」の存在 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス https://spice.eplus.jp/articles/108502‬

「彼が言っていたのは、旧約聖書と新約聖書についてです。旧約聖書の世界というのは、つまりユダヤ時代のエルサレム。そこにイエス=キリストがやってくるのが、旧約聖書と新約聖書の関係性ですね。エルサレムの住人たちをコクソンの村人で置き換えて、山の中の男(國村演じるよそ者)をイエスという風にイメージしてもらうと、冒頭のルカ伝から僕の最後のシーンに帰結していきます」

△2020/07/12 アマプラ鑑賞。スコア3.8
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