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アリー/ スター誕生のTSのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
2.3
【最初からうまいし何とも。。】52点
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監督:ブラッドリー・クーパー
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ
収録時間:136分
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2018年劇場鑑賞110本目。
期待はずれすぎて呆然としてしまった作品。これがアカデミー賞候補となると、二年連続自分の中では不発作品賞が続いてしまうということになります。レディガガの歌唱力が高いのは言わずもがな。ジャクソンの失態と謝罪の繰り返しにはため息をついてしまいますし、結局のところ感動より苛立ちが勝る映画でありました。今年公開の音楽を売りとした映画ならば『ボヘミアンラプソディ』や『グレイテストショーマン 』の方がずっと上。まあでも元からそんなに期待していなかったのでそこまでダメージはありません。

歌手であるジャクソンはドラッグと酒に溺れながらも歌手として名を馳せていた。ある日のコンサートの後、バーに立ち寄ったところ見事な歌唱力を持つ女性と出会うのだが。。

だってレディガガだもの。歌唱力があるのは当たり前であり、サクセスストーリーでも何でもないのがまず惹かれない。まだ百歩譲ってレディガガ演じるアリーがどんどんスターになる様だけを描けば納得できたものの、そこにアル中ヤク中のジャクソンが介入してくるので悪い意味でたまらない。こいつときたら真昼間から泥酔していて、いくら色んな事情があるとは言え人様に迷惑をかけるのはいただけない。その時点で共感はほぼ皆無。二人がどれだけ熱い恋愛をしていてそれを描かれても深く感動するはずはあるまい。感動というか、感心させられたのは、そんな毎日を過ごしているジャクソンをアリーはなんだかんだ愛しているということ。まあ確かに自分に希望の道を与えてくれた人物であるため、アリーからするとどうしても縁を切れない人物であるのかもしれませんが、アリーの気持ち全てを二時間ちょっとで観客に伝えるのには無理があります。

流石に歌唱力は抜群であり、音楽はなかなかのもの。ドルビーアトモスで聴けばさぞ良いものでありましょう。ただ、それ以前に物語が平凡ですし、なによりもジャクソンがただの酔っ払いにしか見えない時点でアウト。レディガガのPVと解釈するのが良いのかもしれません。レディガガ見てたらBorn this wayとjudasが聴きたくなりましたね。実に残念な映画でした。
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