Kota

アリー/ スター誕生のKotaのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.3
“才能は誰にでもあるが、人の心を動かす事ができるかどうかは、別の話だ。”

レディーガガ主演の商業映画か…。ぐらいにしか思ってなかったけど、ゴールデングローブ賞で作品、監督、主演男優、主演女優と軒並みノミネートされて一気に興味が湧いたので、観てきた。結果、やはり今一歩響いて来なかった…。

アリー(レディーガガ)が才能あるにも関わらず、夢を諦めて葛藤する場面が冒頭15分くらいしかなくて、そこからトントンとスターになっていってしまうので感情移入できずというのが一番の原因かなぁ。そしてこの話は着実にスターになっていくアリーとは対照的に堕ちていくジャクソン(ブラッドリークーパー)がもう一人の主役だと思うんだけど、何にフォーカスを当てれば良いのか分からず…(これは邦題が悪いね)。

ガガの歌は流石だし、女優ではないからこその素朴な顔立ちや体格も逆にリアリティあって良かった。ライブのシーンでは泣きそうにもなったけど、多分普通にガガの歌(と裏エピソード)が素晴らしかっただけで、映画にグッときた訳ではないと思う(笑)。あと全体的にクラシック作品のリメイクという点もあると思うけど、展開がベタで退屈に感じる所も。主題歌賞は取っても良いと思うけど、それ以外はどうかなー。ブラッドリークーパーだったら“世界にひとつのプレイブック”とか“アメリカンスナイパー”の方が格段にいいと思ってしまったそんなメリークリスマス。
Kota

Kota