フライ

幼な子われらに生まれのフライのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
4.1
ヤバいくらい観ていて辛くなる再婚家庭を描いたストーリーは、途中息苦しくなったし、余りにもやり切れない展開は途中涙無くしては見れなかった。
何となくで見はじめた本作で、正直こんなに心をえぐられるストーリーとは思わず、良い意味で凄まじいストレスを感じた。再婚家庭におきる仕事、子育て、夫婦関係など思い通りに行かない無い日常と葛藤を描いたストーリーは、自分の日常とも重ね合わせてしまい観ていて本当に辛かった。途中こうすれば良いのにと考えてしまう自分もよく考えたら自分自身に言い聞かせている事に気付き途中涙が出てきた。一番辛かったのは希望であるはずの子供が常に夫婦に取って足かせになりストレスにり、離婚原因の一つになる描かれ方に胸をかきむしられる思いがした。とは言え作品内容はとても考えさせられるし、自己啓発として、自分を見つめ直すきっかけにもなる素晴らしさがあった。そして子供は親を選べないと言う言葉が改めて自分に突き付けられた気がした。
キャスト全員子役含めてが本当に素晴らしかった!余りにも適材適所の役どころは最高に思えた。特に微妙な立ち位置の父親役の浅野忠信と宮藤官九郎は素晴らしかったし、昔から色々な作品で見てきた田中麗奈は素敵な女優になったなと改めて感じた。
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